「漢方(中医学)の基礎を学び自分の体質を知っていく」
教員名 神谷和憲 先生
訪問日 令和6年8月21日(水)
会 場 勤労文化会館 会議室2
取 材 池田理事
当日の講座の内容
健康な体(青信号)が、疲れ(黄信号)たり、悪化して病気(赤信号)になる場合に、『気(体を動かす生命エネルギー)』『血(全身を巡り栄養を与える血液や栄養分)』『水(血以外のすべての体液のこと)』がどのように生まれ、どのような働きがあり、どのように体に影響を与えているのかを、身近な体調の変化などを例にわかりやすく学びました。
さらに、体質チェックシートで自分の体質を理解できるようにするとともに、気・血・水が「十分」かつ「スムーズ」に流れていない場合の改善方法について、「薬食同源」の視点から学びました。具体的には、旬の生命を食べることや、体を冷やさないこと、穀類や根菜、葉野菜など植物性の食材を採ること、よく噛んで食べること…などの様々な実践的方法とその理由についてわかりやすく解説されました。
先生が伝えたいこと
漢方(中医学)で人体をシンプルに考え、体の働きの基本となる「気」「血」「水」の概念を知り、自分の体質や体の状態を正しく理解し、整えていく方法について理解を深めてほしい。ただし、“○○せねばならない”という固定的に考え方に捉われすぎず、日々ゆらいでいる体の状態に応じて柔軟に考えてほしい。「朝食でご飯とお味噌汁をおいしく食べている」「土をいじっている」「何らかのコミュニティで活動している」人は、元気な人が多いのではないか。
学生の様子
本日は第4回なので、これまでの講座で学んできた基本的な考え方をベースにして、具体的な体質改善の方法について一生懸命メモを取りながら真剣に学ばれている様子でした。とくに、日々の食事の効果的な食材やバランス、効果などに話がおよぶと大きくうなずきながら聞いていました。
感想
参加者一人ひとりの関心事や体の状態に応じて、柔軟に講座の内容を見直すとともに、学生さんの理解度を適宜確認し、丁寧にわかりやすく進められているのが印象的でした。また、7名の参加者は全員女性でした。体質改善や日頃の食習慣については、比較的女性のほうが関心が高いということのあらわれでしょうか。