
「はじめてのテディベア」
教員名 野畑勢津子先生
訪問日 令和7年1月16日(木)午後
会 場 青少年会館
取 材 松井理事
「はじめてのテディベア」
教員名 野畑勢津子先生
訪問日 令和7年1月16日(木)午後
会 場 青少年会館
取 材 松井理事
当日の講座の内容
この講座では、ドイツ製モヘアを裁断し、縫い合わせた後、ジョイントで首、手、足が動く本格的なくまのぬいぐるみ「テディベア」を全5回の講座で作り上げます。
訪問日は4回目の講座で参加者は女性12名でした。それぞれ進捗が異なることから、個々に講師の指導を受け、学生同士で意見交換しながら、モヘアの裁断・縫い合わせ、ジョイント付け、顔のデザインなどに、思い思いのペースで個性豊かなベアを作成しています。
先生が伝えたいこと
針を持つのは苦手という方も大丈夫です。女性ばかりの講座ですが男性も大歓迎です。
テディベアが好きで大切にしていただける方、ぜひ仲間になりましょう。一緒に、世界に一つだけの、自分だけの作品を作りましょう。
学生さんの様子
講師の作品や歴史あるシュタイフ社の商品を参考にしながら、学生たちは互いに意見を出し合い、講師とも相談しつつ作成方法を検討していました。「ベア作り」という共通の目的があるため、会話は和気あいあいとしながらも、真剣そのものでした。
学生たちがこの講座に参加する理由は様々です。「自分好みのオリジナルの作品を作りたい」「平面の布から、かわいいベアを作った時の楽しさを味わいたい」「完成した作品は自分の子どものように可愛いのでより良いベアを作りたい」「一生に渡り大切にしたい本格的なベアを作りたい」といった想いを語られました。5回講座では時間が足りずに完成まで至らないこともありますが、それでも学生たちは「ベア作りが好き」「仲間との会話が楽しい」と感じながら、年間を通して講座に参加する方が多いようです。
感想
私がくまのぬいぐるみ「テディベア」を知ったのは、スキー旅行の帰りに立ち寄った、設立間もない頃の蓼科テディベア美術館でした。そこには、100年にわたり世界中の人々に愛されてきた作品が展示され、その一つひとつがまるで語りかけてくるかのような存在感がありました。それまで「くまのプーさん」しか知らなかった私にとって、その本格的なベアに質・量ともに圧倒された記憶があります。今回、取材する講座が私の記憶に残っていたテディベアに関連するものであったことから、期待を胸に込めて訪問しました。
テディベアという名前は、100年ほど前、アメリカ大統領ルーズベルト(愛称:テディ)が狩猟中に小熊を助けたという逸話に由来すると言われています。その愛らしい姿は、子どもの心を安らげるだけでなく、大人にとっても癒しを与える象徴として、今なお愛されているとのことです。
今回取材した講座「はじめてのテディベア」は、手縫いや細かい作業を楽しみながら「ベア作り」の魅力に触れることができます。学生同士、テディベアが好きという共通の思いでつながり、完成した時の達成感を味わえるのも特徴です。さらに自分の手で作り上げた作品には、特別な愛着が湧いてくるとのことです。学生が作った作品の完成度は高く、自分用としてはもちろん、プレゼントとしても喜ばれる素敵な仕上がりになっています。
あなたも「ベア作り」にチャレンジしてみませんか。もの作りの楽しさや充実感をテディベアが好きな仲間とともに味わうことができます。